我が部署には、大ベテランが二人いる。
一人は七十代。
もう一人は六十代。
七十代の人は「年齢が年齢なので、そろそろ退職しようかと思っている」と自分で話している。
そして、ニ、三年前から会社と話をしているのだけど、会社側から「辞めないでほしい」と言われ、現在も働いています。
この方は、お茶目でユーモアのある人。
誰にでも平等に接するので、周囲に好かれている。
それに対して、六十代の人は所謂いじわるなお局様。
仕事は楽な内容の物を選んでするし、人によって態度を豹変させる。
気に入らない人と、そうでない人の対応が明らかに違う。
ベテランなので、新人が教えてほしい事あって尋ねるけど「私は教えるのが下手だから、他の人に教えてもらって」と返す。
ベテランなのに、新人を気にかけもしない。なので、新人教育は私達の役目。
そんなお局様は、社長等といった上の立場の人には従順という、典型的な嫌な奴。
朝早くから、職場に来て自分の席に座り、仲の良い同僚と、誰かの悪口を言い合っている。
お昼休みにも、飽きもせずに悪口の言い合いを楽しんでいらっしゃる。
ちなみに、お局様と悪口を言い合っている仲の良い同僚は、お局様が休みの日には本人の悪口を言っている。
いっつも、べったりくっついているけど、結局表面上だけなんですね。
怖いので、そっと席を離れて、悪口に巻き込まれないように逃走。
お局様も七十代の人と同様、雇用形態は定年後再雇用なんだけど、会社側はお局様の方の定年退職を望んでいる様子。
ちなみに、このお局様は、辞める辞める詐欺をする常習犯。
気に入らないことがあると「もう、こんな会社辞めるから!私が辞めると困るでしょ?」とドヤ顔で言う。
そんなお局様に対して主任は「辞めたければ、辞めたらいい。私達は止める権限がない」と返す。
ふてくされるお局様。
止めてほしいんだろうな。
皆に好かれている七十代の人のように。
七十代の人はパートさんで早くに帰るが、お局様はフルタイム。
働ける時間も、できる仕事内容も、圧倒的にお局様の方が多い。
会社としては、どちらを雇い続けたら良いのか明白なのに、辞めさせたいのはお局様の方。
上の立場の人を含め、お局様の事は【この人はこういう人だから】と諦めてしまっていて、完全に放置。
最年長なので、七十代の人が注意をするのだけど、七十代の人はパートさんなので帰った後に、我が天下!とばかりに好き勝手をしだすお局様。
七十代の人がお休みの日は、まさにお局様の天下。
同じ部署にいる私の同僚は、お局様の横暴さに耐えきれず体調不良で早退したことも…。
主任は「辞めて欲しい人は、辞めようとしないのに、辞めて欲しくない人は、辞めようとしている」と嘆いている。
何というか、最終的に大切なのは人間性なんだな…って思った。
お局様の方はフルタイムで長く働いているし、年齢も七十代の人より若いし、仕事内容もできる事が多い。
なのに、会社が働いていて欲しいのは、皆に好かれている七十代のパートさん。
今まで築き上げてきた人間関係、そして信頼。
我が部署にいる、対照的な二人の大ベテランを見ていると、会社に求められる人材は、最終的に人間性なんだという事が、よく分かりました。
追記。
先日の詐欺メールは、件名が文字化けしていましたが、今回は時空を歪ませて送りつけてきました。
2030年7月25日に受信。
7月なので6年後か…迷惑メールフィルターをすり抜けて未来から送られてきた。
毎回利用していない企業から届く。
それとも、私はこれからカードを作るのだろうか。
鬱陶しく思っていますが、次はどんな内容を送りつけてくるのか、密やかな楽しみになっています(笑)
そろそろ、本気でメールアドレスの変更を考えるか。